ノジマが新株式発行及び株式売出しを中止しましたね

ノジマが、予定していた新株式発行及び株式売出しを中止したようですね。

アイ・ティー・エックス株式会社及びその子会社4社の買収に使用した長期借入金180億円を返済し、更なる業容の拡大に向けた強固な財務基盤の確立を図ることを目的に新株式発行等の決議を行ったものの、このところの株式市況の急激な 変化等を勘案して中止したとのことです。

アベノミクスによる株高を背景に資金調達をしたかったところですが、寸でのところでバスに乗り遅れたということと思われます。

私も、リーマン・ショック前、当時の法律事務所が経営していた関連会社が上場準備していたところ、リーマン・ショックにより頓挫し、結局、上場できなくなってしまったという経緯がありました。その後、その関連会社は業績を回復しその時以上の業績を上げているのですが、株式上場に必要なエネルギー量は膨大なものであり、あれをもう一度やるエネルギーが無いということで、再度、株式上場を目指すということにはならないのです。

ITバブルの時も、堀江貴文氏(ホリエモン)の会社はギリギリ上場できたものの、それ以降の上場を予定していた非常に多くの会社は、結局上場できず、資金調達できなかったため、その結果、資金繰りに苦しみ、M&Aで他社に買収されることとなった経緯は、記憶に新しいかと思います。

その反面、本来上場すべきではない会社も、バブルに乗って上場できてしまったりするのですから、バブルの功罪には大きなものがあります。

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