M&A仲介会社の対応にご不満の方へ

M&A仲介会社の対応に不満

近時、M&A仲介会社の対応にご不満の方からのお問い合わせが急増しています。

事業承継の急増に伴い、素人のM&A仲介会社が増加してきたためではないかと思います。また、素人がM&A仲介会社の担当者になることも多くなっているのでしょう。

お問い合わせの内容は、①事前に聞いていた話とは異なった会社をM&A買収させられたというものと、②事前に聞いていた話とは異なり非常に低額でM&A会社売却をさせられたというものと、③M&A仲介会社にしっかり説明していたのにM&Aの後、トラブルに巻き込まれた、というものが多くなっています。

M&A仲介会社は、M&Aを成立させて初めて成功報酬を得られますので、どうしても、対象会社の問題点に目を閉じて、兎に角、M&Aを成立させてしまおうというインセンティブが働きます。ですので、M&Aの後、「こんなはずではなかった」「聞いていた話とは違う」「M&A仲介会社に騙された」という話が出てきます。

また、M&A仲介会社は、売主の代理人に就任するのみならず、買主の代理人にも就任します。対象会社に大きな問題点が存在することが発覚した場合、買主の利益を考えれば、その情報を開示した方が良いこととなりますが、売主の利益を考えられば、その情報を開示した場合、M&A価格が低下して、売主の不利になってしまうため、その情報を隠匿しようというインセンティブが働きます。これも、売主と買主の双方の代理人に就任している以上、やむを得ない話です。このようにM&A仲介会社は売主と買主の間に挟まれジレンマに遭遇しており、その利益相反の結果、必然的に、売主か買主のいずれかに不利なM&Aを成立させることとなるのです。

大手M&A仲介会社では、100件もの訴訟紛争を抱えているところがあると言われているのも、言われてみればその通りなのでしょう。

そのため、大手証券会社やメガバンクでは、売主と買主の双方を代理する双方代理は厳格に禁止されており、このような問題のあるM&Aを成立させることを未然に防いでいるのです。

にもかかわらず、M&A仲介会社が多くの問題のあるM&Aを成立させているのは大きな問題であり、今後、社会問題化する可能性を孕んでいるものと思います。

M&A総合法律事務所では、M&A仲介会社に対するご不満への対応やM&A仲介会社の責任の追及に関する手続きに関するご相談を承っています。

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