世界中に展開する米系ホテルグループ「ハイアット ホテルズ アンド リゾーツ」のブランド、会員制度、お得な利用方法について徹底解説!

出典:ハイアット ホテルズ アンド リゾーツ公式HP

旅行や出張など遠方に出向いたときに利用する機会があるホテルですが、素泊まりタイプのカプセルホテルやビジネスホテルから、綺麗な景色を望める客室や豪華な食事などがついた高級ホテルやリゾートホテルなどニーズに合ったホテルを選択できます。世界中に展開している大手ホテルグループでマリオット系列、ヒルトン系列と並んで有名なグループがハイアット系列です。ハイアット系列のホテルは米系の巨大ホテルグループ「ハイアット ホテルズ アンドリゾーツ」に属しており、世界中に500を超えるホテルが展開されています。グループ内最上位のホテルブランドである「パークハイアット」、グループ創業以来の基軸ブランドである「ハイアットリージェンシー」などのブランドにはそれぞれの特徴や強みがあります。そこで今回はハイアット ホテルズ アンド リゾーツの歴史、ハイアットグループのホテルブランドの特徴、ハイアットグループのホテルをお得に利用する方法などを詳しく解説します。

ハイアットグループの歴史

1957年(昭和32年)、アメリカ合衆国イリノイ州シカゴの大資産家だったプリツカー家(ユダヤ系アメリカ人の実業家・慈善家の家系)がカリフォルニア州ロサンゼルスにあった1軒のホテルを買収しました。プリツカー家がハイアットグループの創業者であり、これがハイアットのはじまりでした。

その後5年間でさらに複数のホテルを買収し、1962年(昭和37年)にはそれらのホテルを経営する会社としてハイアット・コーポレーションが設立されました。さらにその後は経営するエリアを広げていきました。1969年(昭和47年)にはアメリカ、カナダ、カリブ海地域以外のエリアへも広げ、ホテルを運営する別の会社としてハイアット・インターナショナル・コーポレーションが誕生しました。

1980年(昭和55年)には新宿区に「ハイアットリージェンシー東京」が開業し、ハイアットグループが日本に初上陸しました。

現在は世界中に500を超えるホテルを展開し、ハイアット ホテルズ アンド リゾーツはグローバル ハイアット コーポレーションによって運営されています。ホテルブランドはパーク ハイアット、ハイアット リージェンシー、グランド ハイアットなどを含む11のブランドがあり、目的に応じた価格帯のホテルを選ぶことができ世界中で快適な滞在が可能となっています。現在どのようなホテルブランドが展開されているのかをご紹介します。

ハイアットグループのホテル

出典:ハイアット ホテルズ アンド リゾーツ公式HP

ハイアットグループには「パーク ハイアット」や「ハイアット リージェンシー」などをはじめとする26のホテルブランドがあります。ここではハイアットグループのホテルを一部抜粋しそれぞれのホテルの特徴をご紹介します。

パーク ハイアット

出典:ハイアット ホテルズ アンド リゾーツ公式HP

天然素材を使ったスタイリッシュな建築と、世界的にも有名なデザイナーによるクリエイティブな内装などが整っているパーク ハイアットは、ハイアットグループでの最上位の位置づけがされているホテルブランドです。パーク ハイアットの特徴といえば、隠れ家的コンセプトであり、300客室以下から成るスモール ラグジュアリーホテルとして知られています。他のホテルに比べ小規模なため、お客様一人ひとりに対してきめ細かいサービスが徹底されています。

近日オープン予定も含めると世界中に47軒を展開し、日本には「パークハイアット 東京」、「パークハイアット 京都」「パークハイアット ニセコ HANAZONO」の3軒があります。

グランド ハイアット

出典:ハイアット ホテルズ アンド リゾーツ公式HP

旅先の有名なランドマークや伝統的なお祝い、さまざまな伝統的な文化などを大切にしながら、現代的な雰囲気へとアレンジされたのが「グランド ハイアット」です。格調高い建築や革新的なレストラン、スパ、ミーティングルームを兼ね備えており、快適な滞在を実現できるでしょう。先述したパーク ハイアットとは逆で、グランド ハイアットは300客室以上の規模を誇る大型ホテルとしてハイアットグループの中でも有名なブランドです。

近日オープン予定も含めると世界中には61軒を展開しており、日本には「グランド ハイアット 東京」と「グランド ハイアット 福岡」があります。

ハイアット リージェンシー

出典:ハイアット ホテルズ アンド リゾーツ公式HP

ハイアットグループの創業以来基軸ブランドとなっているのが、「ハイアット リージェンシー」です。アフリカ系アメリカ人への差別が一般的だった頃、宿泊を断られ続けていた彼らを受け入れたことから「希望のホテル」と呼ばれました。現在では、観光都市や中枢都市はもちろんのこと、地方都市にも展開しており幅広い客層に対応できるのが特徴のホテルブランドです。

近日オープン予定も含めると世界中に236軒を展開しており、日本には「ハイアット リージェンシー 横浜」「ハイアット リージェンシー 那覇 沖縄」など合計8軒が展開されています。

ハイアット セントリック

「ハイアット セントリック」は2015年にハイアットグループで誕生した新たなホテルブランドです。地元流のドリンクやおつまみの提供、地元の魅力を生かした客室、地元ならではのイベントによって街の楽しさを発見できるようなコンセプトとなっています。

近日オープン予定も含めると世界中に57軒を展開しており、日本には「ハイアット セントリック 金沢」と「ハイアット セントリック 銀座 東京」があります。

アンダーズ

ヒンディ語で「パーソナル スタイル」を意味する「アンダーズ」は、これまでにない新しいタイプの高級ホテルです。アンダーズではその土地の文化が洗練された形で表現されており、ローカルな雰囲気を楽しめるつくりとなっています。現地の音楽や産地直送の食材が楽しめるレストラン、リラックスできるスパなどが備わっており、快適な滞在ができることは間違いないでしょう。

近日オープン予定も含めると世界中に29件を展開しており、日本には「アンダーズ 東京」があります。

ハイアットグループの会員制度

出典:ハイアット ホテルズ アンド リゾーツ公式HP

ハイアットグループには「ワールド オブ ハイアット」と呼ばれる会員制度プログラムがあり、入会が無料の「メンバー」、そして一定条件をクリアすることで得られるステータスの「ディスカバリスト」、「エクスプローリスト」、「グローバリスト」があります。ここではハイアットグループの会員制度プロジェクトであるワールド オブ ハイアットについて解説します。

ワールド オブ ハイアットでは以下の3つが会員資格ランクアップの条件となっています。適用客室料金または無料宿泊特典で滞在したワールド オブ ハイアット提携ホテルでの宿泊数を意味する「ナイツ」、ハイアットグループのホテルや施設内サービス利用で得られる基本ポイント(ボーナスポイントは除く)を意味する「基本ポイント」、対象となるミーティング・コンファレンス・会合・イベントが1泊(あるいは連泊で)10室以上の有料宿泊利用を意味する「ミーティング & イベント」の3つです。上級会員にランクアップするために必要な条件は上の表に示されている通りとなっています。

会員になることで共通して受けられる特典

出典:ハイアット ホテルズ アンド リゾーツ公式HP

会員制度を利用するためにはワールド オブ ハイアットへの入会が必要です。入会は無料で、メンバー会員特典を受けることが可能です。そのため、ハイアットグループのホテルを利用する頻度が少ないという方でも、費用は発生しないためメンバーになることをおすすめします。ワールド オブ ハイアットの会員になることで上の画像にあるような特典が受けられるようになります。

1つ目がポイント獲得です。ハイアットグループでは1 USDにつき5基本ポイントを獲得でき、貯まったポイントは無料宿泊やアップグレードに利用できます。さらに日系大手航空会社のANA、JALの2社に加え、中国国際航空、アメリカ系のデルタ航空、シンガポール航空など多数のエアラインパートナーのマイルへと交換可能です。2つ目に会員限定料金での利用が可能なことです。ハイアットグループのホテルおよびリゾートが会員限定料金として最大10%引きの価格で利用可能です。3つ目にリゾート料金特典です。ホテルで無料宿泊特典を利用すると、ご宿泊日にはなんとリゾート料金が免除となります。4つ目にMGMリワードにて会員資格を獲得できることです。米系総合型リゾート運営会社のMGMリゾーツ インターナショナルのロイヤリティプログラムであるMGMリゾーツのサファイア会員の資格を取得できます。最後にSLH特典です。メンバーとなることで、宿泊ごとに宿泊数がカウントされ宿泊数に応じて上級会員へとランクアップしていくことが可能です。

ディスカバリストで新たに受けられる特典

出典:ハイアット ホテルズ アンド リゾーツ公式HP

最も取得しやすい上級会員資格の「ディスカバリスト資格」を一般的な利用で得るためには、10ナイツ、もしくは2万5,000基本ポイントのいずれかを満たす必要があります。つまり、ハイアットグループのホテルに10泊、もしくは5,000 USD(およそ60~70万円)分利用することで資格を獲得できます。

先述した共通の特典に加えてディスカバリストでは、対象となる支払いに対して10%分のボーナスポイント付与、MGMリワードではパール資格の付与、一部施設において無料インターネットアクセスが可能となる「プレミアムインターネット」、1日1本の水がもらえる「ボトルウォーター」、可能な範囲(予約した客室タイプに限る)の希望の客室手配を依頼できる「客室の優先手配」、上級会員専用カウンターでの「優先チェックイン」、14時まで延長可能な「レイトチェックアウト」、米系航空会社アメリカン航空の対象となるフライトご利用で1 USDにつき1ポイント獲得できる「アメリカン航空の特典」といった数多くの豪華特典を利用できます。

10泊の宿泊で取得できる資格ということもあり、出張や旅行が多い方にとっては十分現実的な資格ではないでしょうか。

エクスプローリストで新たに受けられる特典

出典:ハイアット ホテルズ アンド リゾーツ公式HP

ディスカバリストのひとつ上にあたる「エクスプローリスト資格」を一般的な利用で得るためには、30ナイツ、もしくは5万基本ポイントのいずれかを満たす必要があります。つまり、ハイアットグループのホテルに30泊、もしくは1万 USD(およそ120~140万円)分利用することで資格を獲得できます。

ディスカバリストまでの特典に加えて、対象となる支払いに対して20%分のボーナスポイント付与(ディスカバリストでは10%)、MGMリワードではゴールド資格の付与(ディスカバリストではパール)、スイートおよびクラブラウンジの利用特典付き客室を除く「客室の無料アップグレード」、到着72時間前のご予約による「客室保証」といった数多くの豪華特典を利用できます。

ディスカバリストに比べると条件が厳しくなりますが、エクスプローリスト資格も出張や旅行が多い方にとっては十分現実的な資格ではないでしょうか。追加された会員特典によりさらに快適な滞在が可能となることでしょう。

グローバリストで新たに受けられる特典

出典:ハイアット ホテルズ アンド リゾーツ公式HP

最上級会員資格の「グローバリスト資格」を一般的な利用で得るためには、60ナイツ、もしくは10万基本ポイントのいずれかを満たす必要があります。つまり、ハイアットグループのホテルに60泊、もしくは2万 USD(およそ240~480万円)分利用することで資格を獲得できます。

エクスプローリストまでの特典に加えて、対象となる支払いに対して30%分のボーナスポイント付与(エクスプローリストでは20%)、スタンダードスイートを含む「客室の無料アップグレード」、さらに2時間延長の16時まで可能なレイトチェックアウト、到着48時間前のご予約による「客室保証」(エクスプローリストでは72時間前)、クラブラウンジ利用資格の付与、ラウンジがない場合には大人2名およびお子様2名までの無料朝食サービス、無料宿泊特典利用時の駐車料金無料、客室準備完了次第優先的に客室へ案内されるアーリーチェックイン、対象となるアワードをプレゼントすることで「ゲスト オブ オナー」の方とホテル内特典を共有できるといった数多くの豪華特典を利用できます。

グローバリスト資格は旅行のみの利用では厳しいかもしれません。宿泊を伴う出張が頻繁にある方は、ハイアットグループのホテルを意識的に選択することで可能だといえるでしょう。ラウンジ利用などで快適な滞在が可能なため、仕事でもよいパフォーマンスを発揮できるでしょう。

それぞれの資格の獲得条件の説明において、獲得できる基本ポイントの米ドルに簡単のためおおよその日本円を併記しました。2023年1月現在の円相場をもとに1 USD=120~140円の範囲で表記しています。詳しくはリアルタイムの円相場を確認するようにしましょう。

マイルストーンリワード

ワールド オブ ハイアットでは上級会員になることで非常に豪華な会員限定サービスが付与され快適な滞在が可能となることが分かりました。ワールド オブ ハイアットには、上級会員資格がなくても上級会員並みの特典を得られるチャンスがあります。ここではその特典である「マイルストーンリワード」について解説します。

マイルストーンリワードとは、ワールド オブ ハイアット会員であれば、上級会員資格の有無に限らず1暦年内の滞在数によって取得できる豪華特典です。宿泊数が20泊から10泊ごとに最大100泊までで特典が準備されています。

具体的に特典内容をご紹介します。最も簡単に取得可能なのが20泊もしくは3万5,000基本ポイント(7,000 USD利用分)で付与される2回分のクラブラウンジのご利用特典です。30泊もしくは5万基本ポイント(1万 USD利用分)では、ホテルカテゴリー1~4の無料宿泊特典および2回のクラブラウンジご利用特典が付与されます。40泊もしくは6万5,000基本ポイント(1万3,000 USD利用分)では、5,000ボーナスポイントまたは100 USD分のAハイアットギフトカードまたは150 USD分のFINDエクスペリエンス・クレジットが付与されます。50泊または8万基本ポイント(1万4,000 USD利用分)では、スイートルームへのアップグレードが2回分付与されます。60泊または10万基本ポイント(2万 USD利用分)では、ホテルカテゴリー1~7の無料宿泊特典およびスイートへのアップグレード2回分およびマイハイアットコンシェルジュのご利用が可能となりなす。70、80、90、100泊では毎回それぞれ、1万ボーナスポイントまたは1回分のスイートへのアップグレード権が付与されます。

マイルストーンリワードをうまく利用することによって、上級会員並みの特典をできるようになり、一層快適な滞在となること間違いありません。また、最上級会員であるグローバリスト資格を保有している方も非常にお得にスイートが利用できるようになり、魅力的ではないでしょうか。

World of Hyatt Credit Card

出典:ハイアット ホテルズ アンド リゾーツ公式HP

マリオットグループの「Marriott Bonvoy®アメリカン・エキスプレス®・カード」やヒルトングループの「ヒルトン オナーズ アメリカン・エキスプレス®・カード」など、大手ホテルグループでは国際ブランドと連携したクレジットカードが発行されています。そのクレジットカードを保有していることで当該ホテルグループの上級会員資格を得られたり、リーズナブルに宿泊ができたりするなど大きなメリットがあります。

もちろんハイアットグループにもグループに特化したクレジットカードがあります。それがVISAの「World of Hyatt Credit Card」です。このカードは年会費95 USDであり、カードを作成するだけでワールド オブ ハイアットのディスカバリスト資格を取得できます。そして1 USD支払いごとに9ポイントが付与され、他にも条件を満たすことでポイントを獲得できます。また、カードの更新によりホテルカテゴリー1~4のホテルやリゾートの1回分の無料宿泊券が付与されます。

しかし、これらの説明からわかるようにアメリカで発行されており、ハイアットグループに特化したクレジットカードはこのカードと上位カードの「World of Hyatt Business Card」の2種類のみです。日本人向けのカードは発行されていないため、マリオットグループやヒルトングループのクレジットカードに比べると使いづらかったり、発行自体が難しかったりするでしょう。日本在住の方で海外のクレジットカードが必要となる方は一般的にはほぼいません。アメリカに長期的に住む予定の方や移住をしている方は、作成を検討するとよいでしょう。

まとめ

今回は世界中に数多くのホテルブランドを展開する「ハイアット ホテルズ アンド リゾーツ」の今日までの歴史、そして一部のハイアットグループのホテルブランドの特徴、会員制度であるワールド オブ ハイアット、ハイアットグループに特化したクレジットカードについて解説してきました。1軒のホテルを買収したところから始まったハイアットグループは、今では世界中にホテルを展開する大手ホテルチェーンへと成長していました。ご紹介したようにハイアットグループではさまざまなランクのホテルブランドが数多く展開されています。高級ホテルチェーンではありますが、出張や旅行で宿泊回数を重ねることで上級会員資格を取得でき、よりお得にラグジュアリーな滞在が可能となりました。さらに、マイルストーンリワードを利用することで、上級会員資格を保有していなくても上級会員並みの特典を利用できることもわかりました。出張が多い方や旅行がお好きな方は意識的にハイアットグループのホテルを利用していくことで、上級会員資格は十分手に届くものではないでしょうか。きっと快適な滞在ができるでしょう!

クレジットカードのご紹介依頼

クレジットカードのご紹介依頼につきましては、以下のフォームから、いつにてもお問い合わせいただけましたら幸いです。

    インターコンチに泊まる!IHG ホテルズ & リゾート マリオットAMEXご紹介!
    ここから!
    マリオットAMEXご紹介!
    ここから!
    モッピーでポイントもらう! ハピタスでポイントもらう! ANAカードご紹介!
    ここから!
    ダイナース申込

    JALゴールド申込

    セゾンAMEXプラチナ申込

    シェアをお願いします!!