東アジアで宿泊したいコロニアルホテルはこれ! 国別のおすすめホテル4選 

シンガポールやベトナムなどの東南アジアには、コロニアルホテルと呼ばれる昔ながらのホテルが残っています。日本にも歴史的な建造物が今でも残っているように、東南アジアにも昔、統治されていた時代の流れを汲んだ建造物が残っているのです。今回は「アジア」ということを忘れるような、昔ながらのホテルであるコロニアルホテルについて解説します。 

コロニアルホテルとは 

コロニアルホテルと言われても、聞きなれない人がいるかもしれません。 

そもそも、コロニアルとは英語で「植民地の」という意味であり、主に東南アジアがヨーロッパの国々に統治されていた時代を指します。この時代に、ヨーロッパの建築が東南アジアに持ち込まれたため、現代でもアジアとは思えないような建物が多く残っているのです。 

なお、現在コロニアルホテルと呼ばれているものは、全てが最初からホテルとして建てられたものとは限りません。植民地時代にホテルとして建てられたものもあれば、植民地時代には別の用途として建てられたものを改築してホテルにしているものもあります。「コロニアル様式」と呼ばれることもあり、植民地時代に持ち込まれた様式を、現在でも活かしているものがコロニアルホテルだと理解すると間違いありません。 

訪れてみたいコロニアルホテル4選 

コロニアルホテルは、東南アジアにいくつも存在し、その内容はそれぞれ大きく異なります。上記の通りコロニアル様式と一括りにされることはありますが、詳細な年代の違いや統治している国の違いが、コロニアルホテルにも影響を与えているのです。その点も含めて、どこのどのホテルが特におすすめであるのかを紹介していきます。 

ベトナム:ホテルマジェスティックサイゴン 

概要 

ホテルマジェスティックサイゴンは、ベトナムの中心地であるホーチミンに存在する頃にあるホテルです。ホーチミンの中でも中心地である「ドンコイ通り」のさらに中心地に位置しているため、ベトナムの観光には最適な場所と言えるでしょう。フレンチスタイルの歴史ある建物であり、国賓などが宿泊することもある由緒正しき老舗ホテルに該当します。 

コロニアルホテルかつ5つ星ホテルではありますが、ベトナムの5つ星ホテルは全体的にコストパフォーマンスが高いことが特徴です。日本と物価が違うことが理由のひとつですが、一般的なホテルとホテルマジェスティックサイゴンのようなハイレベルなホテルでも価格差が大きくありません。日本ではリーズナブルなホテルとラグジュアリーホテルに大きな価格差がありますが、ベトナムではそれを感じづらく、相対的にコロニアルホテルのような上質なホテルのコストパフォーマンスが高くなるのです。 

客室 

ホテルマジェスティックサイゴンの客室は複数あり、大きく分けてコロニアル様式とやや改装され新しくなったものに分類できます。コロニアルホテルの良さを最大限に感じたいならば、コロニアル様式の客室を選ぶようにしましょう。コロニアル様式の客室にも種類があり、ホーチミンの街並みが伺える部屋であれば「シティーデラックス」が該当します。 

 

引用:ホテルマジェスティックサイゴン公式サイトより 

こちら以外にも合計で7種類の客室が用意されていて、どのような滞在を楽しみたいかによって選択できます。部分的に改装されているものはありますが、基本的にはコロニアルホテルとしてヨーロッパ風の建築を楽しめるため、窓から見える景色などを中心にどの部屋にするか選択すると良いでしょう。 

立地・観光 

ホーチミンの中心となるエリアのホーチミンに位置するホテルであるため、立地については申し分ありません。また、主要な観光地である「ドンコイ通り」と「サイゴン川」のどちらにも徒歩で向かうことが可能であり、中心部にあるホテルの中でも特に優遇されているといえるでしょう。 

なお、ドンコイ通りへと向かえば、レストランやショップ、コンビニなど幅広いお店があります。ホテルの中で楽しむことも可能ですが、ホーチミンを訪れたのであれば、ホテル周辺の観光も楽しめば良いでしょう。乗り物などを手配する必要はなく、ホテルから徒歩で訪問できる範囲内にいくつもの商業施設が存在します。 

参考:ホテル コンチネンタル サイゴン 

ホテル コンチネンタル サイゴンは、1880年に建築された、ベトナムホーチミンでも歴史のあるホテルです。リノベーションされていますが、当時の美しさを可能な限り残したホテルとして提供されています。分厚いレンガ造りの建物ですが、ベトナムの熱帯気候でも涼しく過ごせるように考えられていることが特徴です。 

引用:ホテル コンチネンタル サイゴン公式サイトより 

 

ホテルマジェスティックサイゴンからホテル コンチネンタル サイゴンへの距離は徒歩2分程度であり、周辺の観光などに大きな違いはありません。ホテル コンチネンタル サイゴンのほうが、川から離れた立地であるため、やや都市部であることは意識しておいても良いでしょう。 

 

シンガポール:ラッフルズシンガポール 

引用:ラッフルズシンガポール公式サイトより 

概要 

ラッフルズシンガポールは、1987年に歴史的建造物に指定された、コロニアル様式のホテルです。1899年に完成し、歴史上の偉人が数多く宿泊したことが有名であり、イギリスが統治していた時代の面影が残っています。シンガポールの中でも有数のホテルであり、商業施設も備えられていることから、宿泊客以外の人が訪れるホテルでもあるのです。 

コロニアルホテルには分類されますが、ホテルの中身は2019年8月にリニューアルされています。外観など全体としてはコロニアルホテルに間違いはありませんが、人によっては少々新しさを感じてしまうかもしれません。ただ、歴史的な建造物かつラグジュアリーホテルであり、一定の品質を保ち続ける必要があることから、このようなリニューアルはやむを得ないと考えられます。 

客室 

ラッフルズシンガポールにはいくつもの客室がありますが、全てがスイートクラスであることが特徴です。多くのホテルは、客室にランクを設けていますが、ラッフルズシンガポールはコロニアルホテルの中でも特に歴史が長いということもあり、全てがラグジュアリーなスイートに統一されています。その結果、シンガポールのホテルで比較しても、高額な宿泊料が設定されているのです。 

引用:ラッフルズシンガポール公式サイトより 

なお、それぞれの客室は創業当時のまま4mの高い天井が採用されています。部分的にリニューアルされているとはいえども、コロニアルホテルとしての魅力は残されているのです。また、アンティーク家具、チーク材の床、ガーデンビューなど間取りだけではなく空間作り全体に力が入れられています。 

立地・観光 

シンガポールに走る鉄道である「MRT」の駅から徒歩2分の距離にあり、立地としては申し分ありません。周辺にショッピング施設が存在しますが、MRTで移動すれば主要な観光地へ自由に移動できます。ショッピングモールやデパートへの移動も可能であるため、移動を前提とした観光計画を立てると良いでしょう。 

なお、MRTが走っていることからも判断できるとおり、シンガポールの中でも大都会と呼ばれる部分に立地しています。コロニアルホテルであることを踏まえると、大都会の中に都会の喧騒を忘れられる、歴史的な建造物があるといえるのです。 

シンガポール:フラートンシンガポール 

引用:フラートンシンガポール公式サイトより 

概要 

☆は、1996年までシンガポールの中央郵便局であった歴史的な建物を、コロニアルホテルに改装したものです。外観など基本的な部分は植民地時代を踏襲したデザインであり、内部はホテルとして開業するために手が加えられています。ただ、ヨーロッパらしい建造物としての良さが全面的に残されていることが特徴です。 

なお、建物自体は1927年に建設されたものであり、新古典主義を示す重要な建築物です。客室は400室も存在するなど、歴史的な建造物でありながら非常に大きなものであり、万全の体制で旅行客を迎えてくれます。 

客室 

上記でも触れたとおり、客室は400室とコロニアルホテルの中でも大規模なものに分類されます。また、客室の広さや窓からの景色にも選択肢が設けられていて、主に海側か街側かを選択しなければなりません。どちらについても最高の景色であり、一概におすすめは断言できませんが、予約状況としては海側の人気が高まっています。 

 

引用:フラートンシンガポール公式サイトより 

なお、2024年2月現在では16種類の客室が用意されていて、大人数で利用できるスイートルームも提供されています。また、ロフト付きの客室もあり、コロニアルホテルをいくつもの視点から楽しむことが可能です。ただ、客室の総数は多いものの、施設が充実した客室数には限りがあるため、繁忙期は予約が取りづらくなっています。 

立地・観光 

主要な観光地といえる、シンガポールリバーとマリーナベイ沿いという立地であり、周囲には多くの観光施設があります。例えば、シンガポールの有名な観光地であるマーライオン公園からは、徒歩5分程度の距離です。しかも、ホテルに地下通路が用意されているため、マーライオン公園には雨の日でも濡れることなく到着します。 

また、マリーナベイ・サンズはホテルの正面に位置しているという好立地です。移動すればさらにシンガポールを楽しむことが可能ですが、フラートンシンガポールの周辺だけでも十分な観光地が揃っています。 

マレーシア:イースタン&オリエンタルホテル 

引用:イースタン&オリエンタルホテル公式サイトより 

概要 

イースタン&オリエンタルホテルは、1885年に設立された、コロニアル様式のホテルです。一般的には「E.&O.」の略称で知られていて、西洋らしさを感じられる外観や豪華な宿泊施設とレストランから、高い人気を集めています。マレーシアにあるコロニアルホテルの中でも、特にラグジュアリーさを感じられるものだと捉えて良いでしょう。 

なお、ホテル全体は2つの建物から構成されていて、コロニアルホテルに該当するものは「HeritageWing」と呼ばれます。こちらは2019年にリニューアルされているものの、コロニアル様式として昔ながらかつ西洋の豪勢さを感じられるものです。また「VictoryAnnexe」という新しい建物が2013年に建造されていて、こちらはコロニアル様式を模しているものの、HeritageWingとは少し異なっているため注意しなければなりません。 

客室 

客室は「HeritageWing」「VictoryAnnexe」のどちらに宿泊するかによって大きく異なります。イースタン&オリエンタルホテルをコロニアルホテルとして楽しみたいならば、「HeritageWing」の「SuperiorSuites」などを選択すると良いでしょう。 

 

引用:イースタン&オリエンタルホテル公式サイトより 

どの客室についても、内装に歴史を感じられるだけではなく、窓からの眺めにこだわっていることが特徴です。客室内のどこにいても、非日常を感じられるような設計となっていて、ゆっくりと流れる時間を存分に楽しめます。ただ、リニューアルの際に強度の都合などからベランダに鋳鉄製のフレームが採用されたなど、違和感を感じる部分もあるため注意すべきです。 

立地・観光 

イースタン&オリエンタルホテルは、マレーシアのペナン州ジョージタウンと呼ばれる場所に位置します。こちらはユネスコ世界遺産の町として知られ、周辺には100以上のホテルが立地する観光の中心地です。全体的に観光客が多いことから、レストランやショッピング、コンビニなど多くのお店が存在しているためホテル以外での行動に困ることはありません。 

地域全体が観光地となっているため、特定の観光地があるわけではありませんが、「コムター(Komtar)」という地上65階建てのビルが観光客には人気です。昔ながらの街並みで観光を楽しみ、大きな複合施設でショッピングを楽しむと考えれば良いでしょう。なお、ビーチへ向かうことも可能ですが、車で30分ほど時間がかかるため、計画的に移動しなければなりません。 

コロニアルホテルは改装されているものも増えているため注意 

コロニアルホテルは昔ながらの建築物を活用しているということもあり、建築基準法など法的な観点からリニューアルされるものが増えてきました。基本的にはコロニアル様式を踏襲していますが、イースタン&オリエンタルホテルのように、金属で補強されているものも増えているのです。そのため、どの程度コロニアル様式にこだわるかによって、宿泊先は検討した方が良いかもしれません。 

とはいえ、今回紹介したコロニアルホテルは、どれも18世紀から19世紀のヨーロッパをアジアで感じられるものです。外観や内装にこだわりがあり、また、観光面でも立地の良いコロニアルホテルを選択しています。シンガポールやベトナム、マレーシアには他にも多くのホテルがありますが、まずは今回紹介したホテルを軸に検討してみてください。 

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