マイルが貯まるアメックスカードはどれ?入会キャンペーン・特典・メリット・デメリット!

マイルを貯める人にとって、いつも気にすべきことが「マイルを貯めやすいカードはなにか」ということです。数あるマイルを貯めやすいカードの中でも人気のカードがアメリカン・エキスプレスですが、アメリカン・エキスプレスカードの中にもたくさんの種類があり、どれを選んでよいのか迷ってしまいますよね。

そこで、ずばりマイルを貯めるならどのアメリカン・エキスプレスカードがよいのか、いくつかの選択肢から徹底比較します。

マイルを貯めやすいアメックスは

アメックスとマイルの基本構造

マイルを貯める話をする前に、マイルとアメリカン・エキスプレスの基本構造を記述する必要があります。アメックスを持っているからと言ってもマイルの貯まり方は一律ではありません。なぜこうなるのか、理由はマイルにする方法にあります。

アメックスと航空会社のマイルは直接移行するわけではなく、アメリカンエキスプレスのポイント制度である、メンバーシップ・リワードが付与されて、これを各航空会社のマイルに移行します。

よって大切なのはマイルを稼ぐことを意識するよりもいかに、メンバーシップ・リワード・ポイントを貯めるかということになります。

候補は5枚のアメックス

では、具体的にマイルを貯めていくのにおすすめになるのはどのカードでしょうか。

筆者としてお薦めのカード5枚は以下のカードです。

・ANAアメリカン・エキスプレス

・ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド

・アメリカン・エキスプレス・カード

・アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード

・SPG(スターウッド・プリファード・ゲスト)アメリカン・エキスプレス

JALカードのアメックスが含まれていないと思われるかもしれませんが、JALアメリカン・エキスプレスはMUFGが発行しているもので、マイル還元率も1%と他のアメリカン・エキスプレスと変わりありませんが、直接加算されてしまうので一律に比較できず、他のカードの方が、メリットがあるので今回が除外しました。

年会費から見る比較

クレジットカードを持つときに気になるのが年会費です。マイルを貯めることができるカードでもカード維持コストが高ければ意味がなくなってしまいます。

そこで5種類のカードの年会費、ならびに1年間にかかる維持コストをまとめると以下の表のようになります。

【価格は全て税抜き数字 単位:円】

ANAアメリカン・エキスプレス ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド 一般のアメリカン・エキスプレス アメリカン・エキスプレス・ゴールド SPGアメリカン・エキスプレス
年会費 7,000 31,000 12,000 29,000 31,000
マイル移行手数料 6,000 なし 5,000 5000 なし
リワードプラス登録料 なし なし 3,000 3,000 なし
合計維持コスト 13,000 31,000 20,000 37,000 31,000

クレジットカードでマイルを貯めるときに気を付けなければいけないのが「カードの年会費」以外にマイル移行手数料や登録料といった名目の費用が掛かるということです。しかも、この費用が数千円単位であり、カードの維持コストに大きな影響を与えます。さらに、移行手数料や登録料は、ゴールドカードなどの上級カードになると無料になる傾向があります。上の表を見ても分かりますが、ゴールドカード以上はさまざまな特典が付帯されている分だけ年会費そのものが高額に設定されています。しかし、マイルに交換するとなると手数料などの関係で、一般カードとゴールドカードの間の金額の差が小さくなります。これを踏まえてカード選びをすることは重要です。

そのうえで年間の維持コストだけを見て、クレジットカードを選ぶとANAアメリカン・エキスプレスが一番安くなり、アメリカン・エキスプレス・ゴールドが最も高額になります。

ただし、マイルを貯めるときにはカードを維持するコストだけでなく、コストに見合っただけのマイルを獲得することができるか、どうかが大きく関係してきます。

ポイント還元率などから見る比較

アメックスを比較するときに年会費と同じぐらい気にしなければいけないのが「マイル還元率」です。よく、マイルを貯めることができるクレジットカードなどで比較するときに登場する数字ですが、この数字の意味は「100円の買い物をしたときに何マイルになるのか」を割合で表したものです。

つまり、マイル還元率1%ならば、100円の買い物をして1マイル貯まるという計算になります。この数字とポイントに関するルールを前述の5つのカードについてまとめると以下のようになります。

ANAアメリカン・エキスプレス ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド 一般のアメリカン・エキスプレス アメリカン・エキスプレス・ゴールド SPGアメリカン・エキスプレス
マイル還元率 1.0% 1.0% 1.0% 1.0% 1.25%
マイル移行上限 なし なし

 

4万/年 4万/年 なし
ANA利用特約 ポイント1.5倍 ポイント2倍 なし なし なし
有効期限 条件付無期限 無期限 条件付無期限 条件付無期限 条件付き無期限

まず、マイル還元率だけを見るとSPGアメリカン・エキスプレスが頭一つ飛び出ています。

これを具体的な数字に直すと

10万円の買い物をした場合

  • ANAアメリカン・エキスプレス ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド

一般のアメリカン・エキスプレス              アメリカン・エキスプレス・ゴールド

上記カードの場合 1,000マイル

  • SPGアメリカン・エキスプレス

上記カードの場合 1,250マイル

このように250マイルの差が付くことになります。

年会費の高いANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド、アメリカン・エキスプレス・ゴールドは、一般カードとマイル還元率だけみると変わりません。さらにANAカードではないアメリカン・エキスプレスの場合、年間のマイル移行にANAマイレージバンクに移行する際に限って上限があります。上限は1年間に4万マイルまで(かつては8万マイルまでだったが上限が小さく変更された)となっており、日本人が最も多く利用するマイレージバンクに上限があるのは大きなマイナスポイントです。ANA以外の航空会社のマイレージバンクに移行する際には上限がありません。ここがアメリカン・エキスプレス・プロパーカードの弱いところです。

逆にANAアメリカン・エキスプレスが年会費の安さが大きな売りになります。マイル還元率は一般カードもゴールドカードも1%です。さらにマイルの移行上限に制約がないだけでなく、ポイントの期限も無期限になるので、長期的にマイルを貯めたい人にはよいカードです。

ただし、買い物を中心としてマイルを貯めたいのであればSPGアメリカン・エキスプレスが上手です。25%の増量は、クレジットカードを利用する金額が大きくなればなるほど、差が付くことになるので、マイルを貯めるのであればSPGアメリカン・エキスプレスがおすすめになります。

特典で比較

クレジットカードを保有する魅力の一つがカードに付帯されている特典です。今回比較対象に挙げた5つのカードもそれぞれ魅力的な特典を有しています。この特典によっても、どのカードを選択するのかが決まってきます。

ANAアメリカン・エキスプレス ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド 一般のアメリカン・エキスプレス アメリカン・エキスプレス・ゴールド SPGアメリカン・エキスプレス
入会継続特典 1,000マイル 2,000マイル なし なし マリオット・SPG系ホテル無料宿泊
その他 ANAのフライトで10%のボーナス ANAのフライトで25%のボーナス 複数の航空会社に移行可能 高級レストランの無料サービス ANAなど複数の航空会社に移行可能

マリオット・SPGの上級会員

ここでは、アメリカン・エキスプレスに共通している特典(カードラウンジの利用など)については省略し、それぞれのカードが持っている特徴的な特典のみについて記載しています。

まず、カードごとの特典においては、ANAカードのグループとアメリカン・エキスプレスのプロパーカード、そしてホテル系のカードの大きく3つに分かれます。

特典から比較するとANA系カードの2枚のメリットは、入会特典と継続特典でもらうことができるボーナスマイルです。1年間で1,000マイル(ゴールドカードの場合には2,000)マイルが付与されます。さらにANAのフライトで10%(ゴールドカードの場合には25%)のボーナスマイルが付与されます。

さらに、ANAの航空券を購入する際にはマイル還元率が1.5%(ゴールドカード場合には2%)まで上昇するので、ANAを頻繁に利用する人であればメリットがあります。

プロパーカードのメリットは、複数の航空会社のマイルに移行することが可能ということです。移行することができるマイレージプログラムは以下の通りです。

・ANA 「ANAマイレージクラブ」

・チャイナエアライン 「ダイナスティ・フライヤー・プログラム 」

・デルタ航空 「スカイマイル」

・ヴァージン アトランティック航空 「フライングクラブ」

・タイ国際航空 「ロイヤルオーキッドプラス」

・キャセイパシフィック航空 「アジア・マイル」

・シンガポール航空 「クリスフライヤー」

・ブリティッシュ・エアウェイズ「エグゼクティブクラブ」

・スカンジナビア航空 「SAS ユーロボーナス」

・アリタリア-イタリア航空 「クラブ・ミッレミリア」

・フィンランド航空 「フィンエアー・プラス」

・エティハド航空 「エティハド ゲスト」

・エミレーツ航空 「エミレーツ・スカイワーズ」

・カタール航空「プリビレッジクラブ」

・エールフランス/KLM航空 「フライングブルー」

ANA系カードの場合には、ANAマイレージバンクのみにしかマイル移行することができませんが、プロパー系のカードであれば、複数の航空会社のマイレージバンクに移行することができます。(ANAマイレージバンクは年間4万マイルまで)これがプロパー系カードの特徴です。また、ゴールドになると、ゴールド特典として高級レストランへの招待があり、年会費が高い分だけ恩恵を受けることができるようになっています。

SPGアメリカン・エキスプレスの特典は、1年間に1回、マリオット・SPG系列のホテルに無料宿泊することができるということです。カードの更新時から利用することができる特典で、通常50,000ポイント以下で宿泊をすることができるホテルに1室2名宿泊することができます。ブラックアウトデイ(利用日制限)もないので空室さえあれば予約することが可能です。無料宿泊特典を利用できるのは「カテゴリー6」まで(シーズンによってはカテゴリー7も可能)ですが、マリオット・SPG系列のホテルは、カテゴリー6ランクでも1室2名で3万から5万円台のホテルが多く、これを利用するだけでも年会費の元を取ることができるのではないかというレベルになります。

【代表的な日本国内の宿泊可能ホテル】

  • シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル
  • ウェスティンホテル東京
  • 東京マリオットホテル
  • 大阪マリオット都ホテル
  • オキナワマリオット リゾート&スパ

さらにもう1つ世界中の40を超える航空会社のマイルに交換することも可能です。これはアメリカン・エキスプレスのプロパーカードよりも多い提携航空会社の数です。

・日本航空( JAL )

・全日本空輸 ( ANA )

・ユナイテッド航空

・ブリティッシュエアウェイズ

・デルタ航空

・エーゲ航空

・アエロフロート

・アエロメヒコ

・エア・カナダ

・中国国際航空

・エールフランス・KLM

・ニュージーランド航空

・アラスカ航空

・アリタリア航空

・アメリカン航空

・アシアナ航空

・アビアンカ航空

・キャセイパシフィック

・中国東方航空

・中国南方航空

・コパ航空

・エミレーツ航空

・エティハド航空

・フロンティア航空

・ハワイアン航空

・イベリア航空

・ジェットエアウェイズ

・ジェットブルー航空

・大韓航空

・LATAM航空

・ルフトハンザドイツ航空

・カンタス航空

・カタール航空

・サウディア航空

・シンガポール航空

・南アフリカ航空

・サウスウエスト航空

・TAPポルトガル航空

・タイ国際航空

・ターキッシュ エアラインズ

・ヴァージンアトランティック航空

・ヴァージンオーストラリア

上記の航空会社のマイレージバンクにポイントを移行することができます。日系ではANA、JAL共に含まれているので、自分が使いたい方のマイレージバンクにマイル移行することができるとても便利なカードです。

維持コストと特典から比較する

ANAアメリカン・エキスプレス ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド 一般のアメリカン・エキスプレス アメリカン・エキスプレス・ゴールド SPGアメリカン・エキスプレス
合計維持コスト \13,000 \31,000 \20,000 \37,000 \31,000
入会継続特典 1,000マイル 2,000マイル なし なし マリオット・SPG系ホテル無料宿泊
その他 ANAのフライトで10%のボーナス ANAのフライトで25%のボーナス 複数の航空会社に移行可能 高級レストランの無料サービス ANAなど複数の航空会社に移行可能

マリオット・SPGの上級会員

上記表では、それぞれのカード維持コストと特典を比較しています。ANAアメリカン・エキスプレスの場合、年会費は安いものの特典が「1,000マイルとフライトでの10%ボーナス」です。1,000マイルはマイル価値に直すと2,000円から3,000円程度、フライトボーナスは飛ぶ量によって変わります。一方で、維持コストを打ち消すぐらいの特典をもらうことができるのが「SPGアメリカン・エキスプレスカード」。カードの継続によってホテルの無料宿泊(しかも3万円程度以上)をもらうことができのは、とても大きいです。これだけでも年会費を打ち消すぐらいの特典を得ることができます。

ANAアメリカン・エキスプレスかSPGアメリカン・エキスプレスか?!

ここまでの数字比較からアメックスのプロパーカードよりもANAアメックスかSPGの方がマイルを貯めるのには向いていると紹介しました。

では、ANAアメックス(一般カード)とSPGアメックスのマイルの貯まり方を比較します。両社の大きな違いは、ANAアメックスはマイル還元率が1%に対してSPGアメックスは1.25%になっていることです。さらにANAアメックスはボーナスマイルとフライトによるマイルが加算されます。

これをクレジットカードの利用金額ごとに表にすると以下のようになります。

年間カード利用金額 ANAアメックス獲得マイル SPGアメックス獲得マイル 獲得マイル差
50万円 5,000+1,000 6,250 250マイル
100万 10,000+1,000 12,500 1,500マイル
200万 20,000+1,000 25,000 4,000マイル
300万 30,000+1,000 37,500 6,500マイル

★ANAアメックス獲得マイルの+1,000は更新時のボーナスマイル

上記のような差が生じることになります。全く飛行機に乗らない陸マイラーであれば、年間200万円のカード支払いがあると4,000マイルの差が付くことになります。もしこの差を、フライトのボーナスマイル(+10%)で補おうと思うと東京と沖縄で考えても1回のフライトにつき加算されるボーナスマイルは100マイル程度(正確には飛行機の予約クラスによって異なるが正規運賃の場合)、つまり4,000マイル分の差を埋めようと思うと東京と沖縄を20往復しないと差を埋めることができない計算になります。

したがって年に数回しか飛行機に乗らないのであれば、ANAアメックスを発行するよりも普段からの買い物でマイルを高還元率で貯めることができるSPGカードの方がよくなります。

SPGへのお得な入会方法

せっかくSPGアメックスを手に入れるのであればお得な方法を利用するのが賢いです。

SPGアメックスをお得に手に入れる方法は大きく2つあります。後で紹介をする方がややお得感があります。

基本になるSPGカードのキャンペーン

まず、基本になるアメリカン・エキスプレスが行っているキャンペーンでは、2019年夏現在、通常の入会特典として30,000ポイント(3か月でクレジットカード利用が10万円以上)が付与されます。これをベースに入会方法によってボーナスがあります。

ポイントサイト経由で申し込む

クレジットカード発行の定番であるポイントサイト経由で申し込みをするのが一番簡単な方法です。

「モッピー」や「ハピタス」など比較的有名なサイトが登録をされています。

モッピー ハピタス ポイントタウン
モッピー!お金がたまるポイントサイト その買うを、もっとハッピーに。|ハピタス ポイントでお小遣い稼ぎ|ポイントタウン

2019年夏現在は大きなキャンペーンなどが行われていないので、どこのサイトも似たようなポイント付与率であり、おおむね1,500ポイントから2,000ポイントの付与というのが最近の傾向です。これよりも大きなポイントを獲得することができチャンスがあれば狙い目になります。獲得したポイント価値を円換算すると1,500円から2,000円分になります。

アメックスの紹介キャンペーンを利用する

もう1つがアメリカン・エキスプレスの紹介キャンペーンを利用する方法です。これは既にアメリカン・エキスプレスを保有している人から友人紹介として紹介してもらって入会する方法で、6,000ポイントが別途付与されます。

付与されるポイントの価値は1ポイント=0.8~1.2円程度になるので、6,000ポイントというと6,000円程度の価値になると考えておけばよいです。このことからSPGアメックスに入会するのであれば、公式アンバサダーや既にアメックスを持っている人から紹介してもらって入会するのが一番お得になります。

クレジットカードのご紹介依頼

クレジットカードのご紹介依頼につきましては、以下のフォームから、いつにてもお問い合わせいただけましたら幸いです。

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