契約書をリーガル・チェックしてほしい!!

  • 2020年10月6日
  • 2024年10月8日
  • M&A
商取引やその他取引などの契約を相手方と結ぶ時には、契約書に署名押印をすれば契約成立になります。しかし、相手方から提示された契約書を、よく理解しないでそのまま署名押印をするわけにはいきません。また、こちら側で契約書を作成するにも、法律に沿ったきちんとした契約書を作成しなければなりません。
このような問題を解決するためには、弁護士などの専門家が契約書に法的に問題がないかや、リスクがないかなどのチェックを行うリーガルチェックを利用する方法があります。今回は、そのリーガルチェックとはどういうものかや、どのようなメリットがあるのかなどについて詳しく解説していきます。⇒M&Aトラブル・表明保証違反・コベナンツ違反・M&Aの損害でお困りの方はこちら!

契約書のリーガル・チェックとは

リーガルチェックとは、自社が作成した契約書が法的に違反しているところが無く問題が無いのかを弁護士や法務担当者などの専門家にチェックしてもらうことをいいます。

また、法的な問題だけでなく、契約書自体に不備が無いかも確認してもらうことができるのです。

一方、相手方が作成した契約書にリスクが存在しないかや、自社に不利となる条件が記載されていないかを確認してもらうこともリーガルチェックに含まれます。

相手方が作成した契約書は、通常相手方に有利な内容になっています。

その契約書をリーガルチェックを行わずに署名押印をすると、契約書に合意したこととなるのです。

そして、契約が拘束力を持ちますので、場合によっては不利益を被る可能性もあるのです。

契約書はビジネスを行うためには欠かせないものであり、企業規模の大小関係なく必要なものです。

その中で、契約書を正確に見る方法を理解して、さらに弁護士などの法律の専門家によるリーガルチェックを受けることで、将来的なトラブルを未然に防ぐことができます。

リーガルチェックでチェックされるポイント

具体的にリーガルチェックでは、以下のようなポイントがチェックされています。

但し、以下に挙げるチェックは沢山のチェックの中の最低限のポイントであり、実際にはもっと多くのものがチェックされているのです。

  • 契約書に規定すべき条項のチェック

多くの契約書では、いくつかの定めておいた方がよい条項があります。

これらの条項を定めておくと、後々にトラブルになった場合に最小限の混乱で済みます。

例えば、目的物の特定、契約期間、支払条件、引渡し条件、解除の条件、損害賠償、秘密保持、担保責任などです。

  • 法的に認められない条項のチェック

このチェックにより、契約書に記載されている条項が法的に認められるのかを確認します。

具体的には、強行規定に反する契約、公序良俗に反する契約、不法行為を契約内容とする契約、個

人の権利や自由を著しく不当に制限する契約などです。

  • 形式に不備はないかのチェック

署名や押印に不備やないかや、ことばの意味は明確かどうかや、省略がないかどうかやなどの形式に不備がないのチェックを行ないます。

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契約書のリーガル・チェックの必要性・重要性

リーガルチェックとは弁護士などの専門家による契約書に法的問題がないかや不備が無いかを確認することですが、その必要性や重要性はどのようなものなのでしょうか。

ここでは、リーガル・チェックの必要性や重要性について詳しく解説していきます。

リーガルチェックの役割やメリット

契約書に対していちいちリーガルチェックをすると、時間もお金もかかるので必要ないと考える人も多いでしょう。

しかし、リーガルチェックには、以下のような役割やメリットがあるのです。

契約内容に合った契約書が作成できる

契約書に記載する契約内容はそれぞれの契約によって違ってくるはずですが、ひな型の契約書を利用している企業が中小企業に多くいます。

ひな形を利用しているために、実際に契約書に記載しなければならに項目が記載されずに契約内容にあっていないものが散見されます。

リーガルチェックを受けることで、契約書ごとに契約内容に合ったものが作成できるのです。

不利な内容の契約をすることがなくなる

自社が契約書を作成する場合は、専門家ではないためどうしても内容が不十分になってしまうことが多いです。

実際に必要な項目が含まれていなくて、意識しないまま不利な内容を記載しているものもあります。

一方、相手方が契約書を作成した場合は、不利な内容の契約になっていても自社だけでは気づかない場合も多くあります。

リーガルチェックを受けることで、不利な内容の項目が記載されていた場合に気付いてもらえるだけでなく、場合によっては有利になるような契約締結の交渉も可能です。

また、後々にトラブルが発生した場合でも、責任を一方的に負うことが避けられます。

相互の利益のバランスを取ることができる

自社側で契約書を作成する場合、自社の利益を考えて相手方が不利になるようにしてしまうことがあります。

一方的に自社に有利になるような契約書は、大切な企業間の信頼関係が築けなくなるなる原因です。

このような信頼関係に関わるような契約書では、相手方の合意を得ることができずせっかくのビジネスチャンスを逃してしまう可能性もあります。

リーガルチェックを受けることで、自社側が一方的に有利な契約に関してを正すことができます。

そして、信頼関係を構築するのに重要な、相互の利益のバランスを取ることができるのです。

契約内容を明確化しトラブルを回避できる

契約書に記載されている契約内容があいまいであった場合、自社と相手方の双方が自分にとって都合が良いように解釈しがちです。

特に法律的な言い回しは専門家でないとなじみがないため、不自然な言い回しになってしまい文章がわかりずらくなってしまいます。

このことがトラブルの引き金となりますが、リーガルチェックを受けることによりあいまいな箇所を発見でき相互の権利義務を明確化できますので、認識の不一致や誤解が無くなりトラブルを未然に防ぐことができます。

また、後々のトラブルを避けるためにもリーガルチェックにより簡潔で適切な言い回しに訂正されるため、誰が読んでもわかる内容に変わります。

その結果、契約書自体の実効性や有効性がアップするのです。

契約条項の修正に関する交渉がしやすくなる

契約書に自社にとって不利な内容が記載されていても、相手方が大企業の場合はなかなか契約書の修正を依頼するのは立場的に難しい場合もあります。

しかし、弁護士による契約書のリーガルチェックが自社の習慣であることを前もって相手方に伝えておけば、契約書の修正の依頼をしやすくなります。

トラブルに発展しずらい契約書に変わる

後々のトラブルを防ぎたいという思いはあっても、専門家でないと具体的にどんなトラブルが起こりやすいかがわかりません。

弁護士などの専門家は、今までの経験からどのような契約書を作成するとどのようなトラブルが起こりやすいかを理解しています。

そのため、専門家のリーガルチェックを受けることにより、リスクを避けトラブルに発展しないような条項を盛り込んだ契約書が作成されます。

また、相手方からの不当なクレームや実際に予期しないようなトラブルに発展した場合、契約書が適正に作成できていれば重要な証拠になるのです。

さらに、トラブルになった時の解決方法を契約書に明記しておくことで、円満な解決が図れます。

違法な内容が記載されていないかを確認できる

契約書に違法な内容が記載されることはあり得ないと考えるかもしれませんが、違法かどうかという判断は状況や解釈によって変わります。

また、新たな法律や裁判所の判例などにより、従来は合法と考えられていた規定が違法や無効になる可能性もあります。

リーガルチェックを受けることにより、常に最新の情報を基に違法な内容が記載されていないかを確認できるのです。

このように、リーガルチェックには様々な役割やメリットあるため、契約書を作成するには必要且つとても重要なものなのです。

契約書のリーガル・チェックの流れ

ここでは、リーガルチェックの流れについて解説していきます。

契約書の用意

弁護士などの専門家にチェックして欲しい自社で作成した契約書、または相手方で作成した契約書を用意します。

弁護士などの専門家に契約書を渡す

チェックを依頼する契約書を渡す時に、チ契約書の契約内容についての目標や注意点を伝えると良いでしょう。

当該の契約によって実現したい内容や取引の全体像などを伝えることによって、専門家から見た必要な基本事項や法的な内容などを盛り込むことができます。

問題点や修正点のリストアップ

弁護士などの専門家が契約書をチェックし、問題点や修正点について具体的にどのように変更したらよいかを指摘します。

契約書の完成

リーガルチェックにより契約書を修正することで、有効性が高い契約書が完成します。

この完成した契約書が、実際の取引で使用するものになります。

そのため、必ず確認を行いましょう。

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まとめ

このように、リーガルチェックを受けることには、沢山のメリットがあります。自社に不利にならない契約書になるだけでなく、後々のトラブルも防ぐことができます。

費用をかけても依頼する価値は十分ありますので、専門家である弁護士に依頼してみてはいかがでしょうか。

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