M&Aに強いM&A弁護士の選び方

  • 2015年10月11日
  • 2025年6月6日
  • M&A

M&Aに強いM&A弁護士の選び方

M&Aをすると決めたとしても、売主候補会社・買主候補会社を探すことは容易ではありませんし、売主候補会社・買主候補会社が見つかったとしても、取引条件をどうすればよいのか、どのようにプロセスを進めればよいのか、何を確認する必要があるのか、相手方とうまく交渉できるのか、M&Aは一生に一度のことですので、分からないことばかりです。

また、売主候補会社・買主候補会社と話がまとまったとしても、M&Aの手続き自体、非常に複雑で専門的ですし、M&A契約書やM&A手続きも専門的であり、適切に対応しないと、M&Aの後のトラブルの原因となります。

したがって、M&Aをする場合、M&Aに強いM&Aスペシャリストの弁護士を指名することが重要になります。

M&Aをお考えの皆様は、是非、M&Aに強いM&Aスペシャリストの弁護士を指名して、M&Aを成功させてください。

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M&A弁護士の類型

M&Aスペシャリストの弁護士は、以下のように、大きく5つに分かれます。

しかし、大手法律事務所や外資系法律事務所に依頼するような、特別なM&A案件を除いては、中堅中小規模のM&Aについて、ほとんど、選択肢はない状態かと思われます。

大手法律事務所(五大法律事務所)のM&Aチーム

大手法律事務所は、クロスボーダーM&A(海外企業とのM&A)や100億円以上の大型案件を対象としております。

手数料は数千万円から数億円になることもあります。

外資系法律事務所

外資系法律事務所は、主としてクロスボーダーM&A(海外企業とのM&A)を対象としております。

手数料は数千万円から数億円になることもあります。

中堅法律事務所

中堅法律事務所は、M&Aチームは存在せず、各種企業法務案件の一環として、M&Aには素人の弁護士が、ごくたまにM&A案件を取り扱います。

手数料はさまざまです。

ブティック法律事務所(M&Aの専門法律事務所)

大手法律事務所にてM&Aを取り扱っていた弁護士が独立した法律事務所です。

ただ、独立以降は、大手法律事務所で担当をしていたクライアントからの依頼以外に、M&A案件を取り扱う機会はほとんど存在しない法律事務所がほとんどです。

手数料はさまざまです。

普通の法律事務所

M&A案件は多くは存在していませんので、M&Aが普通の法律事務所に依頼されることは基本的に皆無です。たまに、M&A当事者が誤って普通の法律事務所に依頼をされることがありますが、M&A業務を唄っている法律事務所でも、取扱実績が「数年に1件」という法律事務所がほとんどです。

弁護士法人M&A総合法律事務所の強みとメリット

 M&A総合法律事務所大手法律事務所
(五大法律事務所)の
M&Aチーム
外資系法律事務所中堅法律事務所M&Aブティック
法律事務所
(数名のM&A専門法律事務所)
普通の法律事務所
M&Aの経験・実績多い多い普通少ない普通無い
M&Aの専門性高い高い高い低い普通無い
サービス内容M&A法務及びM&A仲介M&A法務のみM&A法務のみM&A法務のみだが素人 M&A法務のみ素人
交渉力高い普通普通低い普通無い
ネットワーク

多い

無い無い無い無い無い
取扱規模・内容中堅中小規模案件超大型案件海外案件ほとんど無いほとんど無い無い
手数料普通非常に高い非常に高い普通普通N/A

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M&Aを弁護士に依頼するメリット

法的リスクの軽減

M&Aにおいて弁護士に依頼するメリットとして、法的リスクの軽減が挙げられます。

M&Aでは、会社法、税法、独占禁止法などさまざまな複雑な法律が関わってきます。そのため、これらの法律を適切に理解している専門家である弁護士に協力してもらうことで、法的なトラブルを未然に防ぐごとができます。

法律を満たせていない場合、買収対象の企業から損害賠償請求を受けたり、M&Aの契約が白紙になったりする恐れがあります。

また、デューデリジェンス(法務監査)によって、買収予定企業の法的な問題について網羅的に調査することで、買収後に想定されるトラブルの発生を軽減することも可能です。

デューデリジェンスについて詳しくまとめた記事もございますのでぜひご覧ください。

デューデリジェンス(DD)とは?目的や行う理由、手続きの流れをわかりやすく解説

交渉力の強化

M&Aで弁護士に協力を依頼するメリットとして、圧倒的な交渉力の強化があります。

さまざまな法律や事例に精通しているからこそ、依頼者にとって有利な条件を引き出すことができるでしょう。

交渉の場面では感情的になってしまう恐れがあります。しかし、第三者である弁護士が冷静で客観的にアドバイスをしてくれるため、最適な交渉戦略となります。

手続きのスムーズな進行

M&Aで弁護士に協力を依頼するメリットとして、スムーズに手続きを進行できるという点があります。

先述した法的リスクの軽減や交渉力の強化といったメリットと関連しますが、M&Aは非常に複雑なプロセスです。そのためM&Aについて詳しくない場合、各手続がスムーズに進むことはないでしょう。

弁護士によるスケジュール管理や各種法律を踏まえた交渉戦略の作成、必要に応じた会計士や金融機関などの関係者との連携などのサポートによって、非常に効率的でスムーズに進行できる可能性が高くなります。

M&Aに強いM&Aスペシャリストの弁護士の選定のポイント

弁護士個人のM&Aの経験・実績が最大のポイント!!

M&Aスペシャリストの弁護士かどうかを判断するためには、弁護士個人のM&Aの経験・実績を確認することが重要です。

M&A専門の弁護士と唄っていても、1-2年程度の経験で、1-2件の実績しかないほとんど素人の弁護士もいます。特に、中堅法律事務所はほとんどがこのパターンです。

また、M&Aの長いプロセスの一部だけにしか関与したことのないM&A弁護士もいます。特に、大手法律事務所で多く存在します。

M&Aは、法律・会計・税務・経営・交渉理論の総合格闘技と言われますが、M&A弁護士でその他の分野まで考慮して検討やアドバイスを行うことができる弁護士は、存在しないと考えてよいと思われます。M&Aに強いM&Aスペシャリストの弁護士は必ずしも多くないのです。

M&A弁護士個人のM&Aの経験・実績が多ければ、その分、多くの事例に基づいた適時・適切なアドバイスを受けることができるというメリットがあります。

M&Aの手続きの相場

費用項目および相場は一例です。M&Aの規模や期間、業務内容などによって大きく変化する可能性があるため、参考程度としてください。

費用項目と相場

  • M&Aの相談:数万円(無料の場合もある)
  • 着手金:100~200万円
  • 定額顧問料(Retainer Fee):月額数万円以上
  • 契約書作成:数万~100万円
  • デューデリジェンス:数十万~1,000万円
  • 成功報酬:レーマン方式で決定
  • タイムチャージ:1時間当たり2~8万円

どのようなM&Aであっても多額の費用が掛かることは変わらないため、どの程度の金額が必要になるのか、M&Aの相談時に確認するようにしましょう。

最後はM&A弁護士との相性です!

またこれも重要なことですが、M&A弁護士とは、M&Aが具体的な局面になってきた場合、一日に何回も連絡を取り合う関係になります。

そのようなM&A弁護士ですから、信頼できる相手であるとともに、人間的にウマが合うと言いますか、相性の良い相手でないと、M&Aのプロセス自体が苦痛なものになりますし、コミュニケーションが悪く誤解が生じるような場合は、真に顧客の望むM&Aが実現できないこととなります。

M&A弁護士との相性、見落とされがちですが、これが最も重要なM&A弁護士選定のポイントかもしれません。

このように、各M&A弁護士はそれぞれの特徴・分類がございますので、M&Aをご検討の皆様は、ご自身のニーズを踏まえ、適切なM&A弁護士を選定されることが良いかと思います。

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